デザインフェスタやハンドメイド系イベントには、実はお店のバイヤーさんが新しい商品を探しに来ています。それもたくさん来ています。バイヤーさんは何を求めているかを考えてブースを作ると、仕事につながるお話をいただける確率もアップします。今回は、バイヤーさんに聞いた「バイヤーさんが見ているポイント」をご紹介したいと思います!
新しさ・オリジナリティがあるか
求められているのは「オリジナルな商品であること、お客さんの反応がいいこと」です。もちろん、いい作品であるというのは大前提です。何がいい作品なのかはそれぞれの価値観です。そこで勝負していくわけです。
また、お店の売り場に合うかという点もありますが、そこばかりは様々なお店の雰囲気がありますので、多くのお店に合わせた見え方を調整するのは難しいと思いますので、自分の良いと思うブースで勝負しましょう。
売り場を作れるか
バイヤーさんは、すぐにでも売り場を作りたいと思っています。
こちらは実際にバイヤーさんに聞いてみたポイントです。
- 商品がパッケージされているか、置きやすい形の商品パッケージか
- 在庫をたくさん持っていそうか、作る体制がありそうか
- パネル・什器・POP を作家自身が作れるか
- ブランド紹介カード(ショップカード)があるか
- さらに、紹介ムービーがあるとベスト
要するに、これらは作家のコーナーが作れるか、という観点です。
売り場が成り立つ程度の商品が納品できるか、継続して納品できるかということも重要です。どんなにいい作品でも、小さな雑貨の一個や二個ではコーナーが成り立ちません。ある程度の数は作れるというアピールをするためにも、イベントではできるだけ多くの作品を置いておきましょう。
ブースの出来栄えでそのまま売り場のイメージをするので、ブースの見た目や売り場の作り方は重要になってきます。筆者はもう8年以上、数十回のイベントに出展しているなかで「このブースの感じでこの什器そのまま持ってきてもらえますか」ということも何度も言われたことがあります。
普通のコミニュケーションが取れるか
何よりも大事なことは、人間として信頼できるか、通常のコミュニケーションがとれるかということだと考えています。挨拶、返事、お礼です。当たり前のことをしっかりやりましょう。
イベントでは、なるべく立って接客しましょう。
プロとアマチュアの大きな違いは、作品はもちろんですが、個人の姿勢が全然違うと思っています。プロの方の多くはブースでずっと立って接客をしています。
本気ならば、本気の姿勢を見せるといいでしょう。
慣れてくるとバイヤーさんかどうかわかってくる
だんだん慣れてくると動きや視線の動かしかたでバイヤーさんかどうかわかるようになってきます。まず、2パターンあります。
作り方とか、作品のこととか、たくさん話を聞いてくれて名刺交換に繋がるパターン。途中からバイヤーさんなんだとわかるパターンです。これはわかりやすいですね。
もうひとつのパターンが、ブースを一望したり、ショップカードだけサッともらい、一点だけササッと購入したり、おそらくブランド名を忘れないようにパネルの写真やブースの全体の写真をサササッと撮影していきます。そして後日メールで連絡がくるのです。
一見お客さんとの違いはわかりませんが、なんとなく服装がカジュアルでありながらカバンがビジネスっぽかったりして、お時間も限られているなかでイベント全体をまわっているので、仕事の雰囲気が出ているのです。
だからといって、バイヤーさんだからどうこうということはなく、通常通りお客様と接するように丁寧にお話しすれば良いのだと思います。
イベント出展でチャンスを掴もう
さて、今回は筆者の経験をもとにした「バイヤーさんが見ているポイント」のご紹介でした!私はフィギュアをメインに販売していますので、雑貨系のバイヤーさんとお話することが多いのですが、アート系にまた少し違うのかもしれません。
ただ、基本的にブースの完成度と伝えるためのツール(ショップカード・名刺・パネル)などは必須となってくると思いますので、しっかり作り込んでイベントに参加するときっと何かのチャンスをいただけることも出てくるでしょう!
ショップカードの作り方が全くわからない方は、ぜひ以下のIllustratorの紹介記事をご覧下さい!
それでは、クリエイターの新しい一歩を踏み出しましょう!