印刷所に印刷物やグッズ制作をお願いするときに、「色はDIC指定してください」と記載されていることがあります。今回は、DICカラーガイドとはなにか、DIC(ディック)指定について、簡単にご説明します!

DICカラーガイドとは
DICカラーガイドとは、DIC(大日本インキ化学)が発行しているカラーガイドのことで、印刷物などグラフィックの分野や、インテリア・プロダクトなどで幅広く使用されている印刷インクの見本帳です。
似たようなもので、PANTONE(パントーン)という見本帳もあります。PANTONEについての記事はこちらをご覧ください。
DICカラーガイドの中身

DICカラーガイドは1〜3巻、4〜6巻など、3冊ごとにセットになって販売されています。
- 第1巻:1~257 明るく華やかな色調
- 第2巻:258~501 渋く落ち着いた色調
- 第3巻:502~654 グレイッシュカラー/Fグロス標準色/蛍光色/メタリックカラー/無彩色




- 第4巻:2001~2240薄く淡い色調
- 第5巻:2241~2481鈍く地味な色調
- 第6巻:2482~2638鮮やかで強い色調

各巻によって様々な色合いのカラーが掲載されています。
DICカラーガイドでの色指定の方法
DICカラーやPANTONEで指定するケースが発生するのは、CMYKでは表現できない印刷物を制作するときや、シルクスクリーンなど一色ごとにインクの色を指定する必要がある場合です。

例えば、このロゴの青はRGBで作っておりCMYKでは再現ができないので、DICカラーで指定することになります。

DICカラーガイドから一番近しい色を選んで、この場合は「DIC-579C」とします。そして、印刷会社に「DIC-579C でお願いします」と指定します。
厳密にいうと、そのカラーガイドが発行された版ごとに色が微妙に違うことがあるので、「第◯版」ということも伝える場合もあります。そこまで厳密に指定したい場合は、カラーガイドは点線で切り取ってチップにできますので、チップを郵送した方が親切ですし、確実でしょう。
DICカラーガイドの購入
DICカラーガイドはAmazonで購入することもできます。1〜3巻は14,768円で購入することができます。
凝った印刷物を制作する場合は、DIC指定をする場合に出会うと思いますので、余裕があれば買っておくと安心です。
まとめ
はじめて「DIC指定してください」や「PANTONE指定してください」と言われてしまうと驚くかもしれませんが、「指定の色見本帳から選んでください」という意味なので、カラーガイドを購入するか、すでに持っている友人から借りるかして対応すればOKです!
DICカラーガイドについて簡単に理解できたと思いますので、クリエイターとしての新しい一歩を踏み出しましょう!