イベント出展・展示

ハンドメイド作品の値段の決め方・考え方

クリエイター活動を始めて、値段の決め方って誰もが悩みますよね。デザイン請負いやアート作品となると話は別なので、今回は「材料を買って加工して販売する」ハンドメイド作品についての値段の決め方について考えてみましょう!

「原価」を計算しよう

作品を一個生み出すにあたり、材料費や制作にかかる費用を合計したものを「原価」といいます。

材料費だけでなく、自分の制作費を時給換算して原価に含んでおくと良いでしょう。時給1200円に設定するのであれば、1時間で10個作れば1個あたり制作費が120円です。

アトリエを借りたり、スタッフを雇ったり、新しい作品を生み出すのにもお金はかかります。どこまでを原価と解釈するかでかなり原価の金額は前後しますが、一般的には原価は販売価格の30%程度にすると良いといわれています。

2000円の商品だったら原価を600円までに抑えるということです。

1400円も粗利が出て良いの?と思うかも知れませんが、お店へ委託販売をした際の販売手数料や、イベントへの出展費用をあらかじめ計算に入れておかないといけないからです。

委託販売の販売手数料(マージン)について考えてみる

イベントなどで自分で販売すれば売り上げは全てクリエイターに入ってきますが、お店に委託販売をお願いする際は、「マージン」といわれる販売手数料を販売事業者さんにお支払することになります。


通販サイトであれば5%〜10%程度、お店に置いてもらった場合の手数料はお店によってかなり違いがありますが30%〜60%が一般的です。

例えば、2000円で作品を販売するとします。原価が30%の600円。お店にお支払する手数料が50%の場合で1000 円。残ったのた400円が粗利といわれる利益です。

これだけで月に生活する20万円を稼ぐとなると、月に500個販売しないといけませんね。結構大変です。

これが作家です。作ることはできても、販売に結び付かないといけませんから、SNSやブログを更新したり、通販を整えるたり、お店とのやりとりもあります。

利益を上げるためには、価格を上げたり、お店さんと販売手数料の交渉したりする必要が出てきます。

イベントの出展費用について考えてみる

イベントで自分で販売すれば売り上げは全てクリエイターに入ってきますが、粗利が全て利益になるわけではありません。出展費用や交通費を考える必要があります。

主要なハンドメイドイベントの出展費用はこちらの記事にまとめました。

デザインフェスタを例に考えてみましょう。以下の出展費用は2019年現在公開されているSブースの金額です。

土曜日¥12,600
日曜日¥12,600
両日 出展¥22,000

Sブースに両日出展するとします。計算を簡単にするため駐車券や机などのオプションは含まずに計算してみましょう!

2000円の商品 – 原価600円 = 粗利1400円

出展費22,000円 ÷ 粗利1400円 = 15.7個

16個販売すれば出展費用はクリアしたことになります。これはわりと余裕な数字ですね。

今回は原価を30%に抑えている理想的な設定なので、このように余裕な結果が出ていますが、たくさん売るために価格を下げて実際は原価が50%を超える場合もあると思います。

ただし、イベントでは利益がでる設定でも、やはりお店に委託販売した際の販売手数料を考えて価格を設定しておく必要があります。

同じ商品なのにお店によって価格が違ったらお客様が困惑してしまいますよね。

価格設定と原価計算は難しいので、最初はざっくり考える

価格設定と原価計算は難しいのです。上のようにざっくり簡単に考えるのは簡単ですが、実際は規模が拡大してくるとアトリエの賃貸代を計算に入れたり、スタッフの賃金を計算したり、作業机や道具などの設備や消耗品も原価に含めないといけなくなってきます。

とりあえず初めての場合はあまり細かく計算しすぎず、ざっくり考えましょう!

まずは原価(材料費+自分の時給換算の制作費)の2.5倍くらいで販売してみて、売れるかどうか様子をみましょう。

めでたく売れたら、クオリティを上げながら、少し高額な商品を作ってみたり、パッケージを凝ったりして高めの商品ラインを作ってみましょう。

売れなかった場合は、原因は価格だけではないということを頭に入れて置いてください。安売りをしてもいいことはほとんどありません。

売れない場合は、以下の可能性を検討してみましょう。

  • そもそもクオリティが低い
  • 商品の魅力が不足している
  • 商品は良いのに、ブースがよくない
  • 接客の問題(お客さんが通りかかっても、ただ座っている)

今回は価格設定の話なので、売れる要素・売れない要素の解説はほどほどにしておきましょう。

何より、まずは作品を作ってとりあえず販売してみましょう!

先ほどの書いたのですが、まずは原価(材料費+自分の時給換算の制作費)の2.5倍くらいで販売してみて、売れるかどうか様子をみましょう。

何よりも「売るとはどいうことか」を実感する必要があります。

だんだんと利益率を考えていけば良いのです。

作品をつくる効率を上げるのは当然の努力ですが、利益を上げるために無理に原価を下げようとして、クオリティや原材料の質を下げないようにしてください。厳しいのはわかります。でも「いいものをつくたい」と思ってはじめたクリエイター活動のはずです。いいものをつくりましょう。決して、心を失わず。

まとめ

今回は「材料を買って加工して販売する」ハンドメイド作品についての値段の決め方について考えてみました。

この記事はあくまでもざっくりした考え方なので参考程度にして、ご自身の制作スタイルや作品によって違うと思いますので、よく検討してみてくださいね!

それでは、クリエイターとしての新しい一歩を踏み出しましょう!

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渡部学/クリエイター
2015年 株式会社ワンダーマーク設立。​2022年現在「もにまるず」「Ambiance Paper」「TRFG」などオリジナルブランドの運営をしながら、グラフィックデザイン・WEBデザイン・Udemy講師などをしています。武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科 2010年度卒。
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