作品の大きさは、けっこう身近で意外なことに影響されて決定されているものです。それを知ることで、自分の作品に知らずにかかっているフィルターをやぶる手がかりになるかもしれません。今回は4つのポイントをご紹介します!
1、「自分の筋力」
ちょっと何か作ろうかなと思ったときは、自分が持ち上げられないもの、運べないものはまず作りませんよね。とても持ち上がらない本や、立体物を「よし、作ろう!」とはなかなかなりません。何かを作るとき、自然と自分で運べる重さのものを想定します。
大きな作品を作る時も「運べるか?」が大きさのひとつの基準になってくるのでしょう。一人で運べなくてもいい、と思えたら作品も変わるかもしれません。
2、「部屋の広さ、机の大きさ」
これは結構関係してくると考えています。
「こういうのを作ろうかな、でも場所が無いな」という事はよくあります。
「見開きでA2の大きめの本にするがベストだと思うんだけど、デカいな。机がちょっと狭くて…パソコンどかして(ああ面倒…)A3 でもいいかな?お、お、いいんじゃないか。よしA3 で!!」
結局大きいものを作ることを断念して「大きいものを作ろうと思っていたけど、小さくても意外といいじゃん!」という自分に言い聞かせるようなことを言ってゴマかしてることもたまにあるかもしれませんね。
3、「自分の体の大きさ」
部屋の大きさの次は「自分の体の大きさ」です。
作品を見せるための大事な展示台。展示台の大きさどうしよう?となったとき、やっぱり自分の体にしっくりくるように作りがちです。
一般的には立った人・歩いてる人に見せる場合には90cm 程度の高さ。
座る場合には65cm 程度の高さが良いとされています。
自分で思っている以上に、身長による目線の高さは違うので、対象の人の目線(物理的な目線)に立って考えることが必要です。います。自分で思っている以上に、身長による目線の高さは違うので、対象の人の目線(物理的な目線)に立って考えることが必要です。
4、「視力」
我々クリエイターの「視力」です。
このサイズのポスターではだいたい文字は何ポイントとか一般的なルールはあるかもしれませんが、やっぱり自分が見やすい・カッコいいと思うサイズで制作しますよね。間違いなく、自分でサッと作ったものは自分の視力が少なからず影響していることは頭のどっかに入れておくと良いでしょう。
「最高にクールなのできたぜー」と思っていると「字が小さくて見えない」って言われるので、視力が良い人は気をつけましょう。
まとめ

このように、「筋力」「部屋の大きさ」「体の大きさ」「視力」など自分が普段あまり意識していないところで、自分の「感覚」で作品の大きさが決められていたりします。
作品を見てもらう対象の方のことを考えて、改めて作品や展示台の大きさ考えてみるのも新しい発見があるかもしれません。
以上のことを踏まえて、クリエイターとしての新しい一歩を踏み出しましょう!